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2010年1月29日 (金)

Kセンセーのこととか

昨日、Kセンセーの話が出たら、色々思い出してきたので、

ついでに書いときます。

実は、Kセンセーはホントの(つまりオフィシャルな)ボスではありません。

オイラは、医学部卒業して、教授以外にスタッフのいない研究室の助手になったので、他の同級生達が国試の発表がある5月半ばまで「休み」で、旅行とかしてるとき、既に(というか国試受けてる時点で)もう就職してました。

いきなり解剖実習と講義です。

実は、大学の規定で助手は講義をする資格がないのですが、KY大学において、そんなもんは通用しません。

ボスは教授になり立てで、色々用事を押しつけれていたようです。

講義と実習は3ヶ月で終わりましたが、

肝心の研究テーマが貰えません。

というか、自分で好きなことをやれと言われて、それきりです。

いくら学生時代に実験を手伝っていたからといっても、いきなり自分でテーマを見つけるのは、普通に考えて無理。

そんなこんなで朝から晩まで、ひたすら論文を読むという日々が続いておりました。

実は、神経分化のマスター遺伝子を調べたいという、非常に大雑把な構想はあったのですが、

具体的にどこから手を付けたらいいのか分かりませんし、設備もありませんでした。

そんな苦悶の日々を送っていたとき、1こ上の知り合いの人(実は同い年)が
薬理の院生でありながら、N研という全く別のラボで研究をしているということで、ちょいと相談に行きました。

その人が言うには、オイラの扱いたいと思っている遺伝子と同じグループに属するものをやっているセンセーがいるとのこと。それがKセンセーでした。

で、なんやかんやで、N研に行かせて貰うことになりました。


で、話は変わりますが、身分が国家公務員だったので、大学からは遠いですが、国家公務員の合同宿舎というところに住むことができました。よく、週刊誌などで、都心に豪華な宿舎があって、破格の家賃で怪しからんと言われてますが、オイラ達のいるところでは、一番新しいのが昭和35年築くらいで、狭くて汚い宿舎でした(学生の下宿より酷かった)。とにかく「安い」だけが取り柄のようなとこでした。

Kセンセーも近くの合同宿舎にお住まいだったようで、最寄り駅が同じだったわけです。

N研では、テーマはいただけましたが、基本、実験のテクニックは黙っていたら教えて貰えません。

というわけで、しばらくは、似たような実験してる人にストーカーのように纏わり付いて、穴が開くほどガン見しながら、質問攻めです。

でも、質問も気をつけないといけません。

うっかり Molecular Cloning に書いてある基本的なことを訊こうものなら

「そんなことも知らんのか!!」と言って、罵倒されます。

でも、ほとんどの人が、サイエンスに対して真摯な態度で研究していたので、

もの凄く、刺激になったし、勉強になったし、ちゃんと論文も出せました。

一番の収穫は、そこで知り合った人達ですが。

そんなわけで、Kセンセーには未だにお世話になることが多いです。

困ったときに話を聞いてくれる友達もできました(サイエンスだけでなくてね)。

ま~、結局は「人」が大事なんですね。研究も。

あの頃に戻ることはもうできませんが、

とても、とても貴重な時間を過ごすことができたと思っています。

妙に真面目なエントリになってしまいました。

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コメント

> ま~、結局は「人」が大事なんですね。研究も。

そ~ですね~。しみじみ…。

投稿: cqradio | 2010年2月10日 (水) 07時40分

>miyukiさん
う~ん、人生半分以上過ぎましたね。平均寿命まで生きるとして。動けるうちにやりたいことやっとかんとアカンなぁと思うこの頃です。昔話は、ぼちぼちしていきましょう。

投稿: iMac | 2010年1月29日 (金) 14時22分

現在進行形のことも
若い頃の話も聞きたいな
人生半分くらいだね〜今

投稿: みゆき | 2010年1月29日 (金) 12時55分

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