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2007年4月21日 (土)

ヒトの寿命

ドラマ「1Lの涙」で号泣しました、iMacです。

  歳のせいか… 涙腺緩い…

「人間だけが欲張って余分に生きようとする」by麻生くん(錦戸くん、ええ役やったなぁ)

こんなこと言ってましたよね。

以下は最近少し考えさせられたことです。少し長くなるけど中年親父の戯れ言と思って読んでください。

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最近、直接の知り合いではないが近しい同い年の人が亡くなりました。クモ膜下出血でした。

40-60代の働き盛りに多いとされる。何故この年代に多いのか、と友人に訊かれたが、ストレスや過労が原因と考えられるとかいうありきたりな答えしか見つからない。


日本人の平均寿命はおよそ80歳くらいなので、40-60というと「若い」感じがするが、果たして本当にそうだろうか?

縄文時代の平均寿命は10代前半と考えられているようだ。もっともこの時代は乳幼児の死亡率も格段に高かったであろうから、そこを生き延びた人に限定して計算すれば20-30歳くらいにはなるかもしれない。

いずれにせよ、種として存続するためには生殖年齢に到達して次世代を残せれば充分なので、30歳以上長生きすることは進化上「有利な」淘汰圧とはならないであろう。逆に進化という視点で見れば、各々の個体は子孫にニッチを明け渡した方が種の存続にとっては有益であるので、進化するには「個体の死」が必要条件であるとも言える(この意味で最近一般によく利用される「進化する~選手」という使い方は大間違いである。個体は進化しないのだ。)

 

理論系の人と血管分岐のパターンについて議論していたときに、その人が素朴な疑問をぶつけてきた。

脳や心臓を栄養する血管は「終動脈」といわれ、小動脈のレベルで動脈同士の連絡(吻合という)が無い。このため、ある動脈が詰まると、その流域である組織に血液が行き渡らなくなり、壊死する。これが「脳梗塞」「心筋梗塞」である。ところが、関節周囲・体の表層/末梢・消化管周囲などでは多く存在し、ある動脈が詰まっても吻合を経由して血流が確保されるため、組織が壊死しない。

どうして、脳や心臓という大事な器官(障害が起こると致死的となりやすい)で、吻合が発達しておらず、血管が詰まった時に重篤なことになりやすい構造になっているのか?というのがその人の疑問である。

その問いに対する小生の答え(というか考え)は少々乱暴ではあるが、「ヒトの体の体制は30-40歳以上生きることを前提としていない」である。

 

脳梗塞・心筋梗塞が好発する年齢を考えると、それは所謂「働き盛り」(30-40代)以降であろう。しかるにヒトの生殖年齢は10代後半~20代である(30歳以降でも勿論子供は産めるが)。子育ての期間は10年もみておけば良いだろう。ヒトはヒトとして進化した当初から社会性を持っていたと考えられるので、そこで親が死んでも一人前になるまで社会が子供の面倒をみてくれる。つまり進化上の淘汰圧としては、30-40歳以上生きることがポジティブに働かなかったと考えるのが妥当だと思う。

 

加えて、現在のように「飽食の時代」となったのは近代以降のことであるから、高脂血症などが原因の血管障害もヒトが進化した時点では、あまり有りそうなことではなかったと思う。

 

吻合が発達している部位というのは、普通に活動を行っている状態でバイパスを必要とする所である。例えば、関節周囲などは曲げたり伸ばしたりすることで圧迫された血管の通りが悪くなる。だから吻合が発達し、即ち血管の自然の「バイパス」があることが有利なわけである。

そんな訳で心臓や脳には「バイパス」がそもそも必要なかったのだろう、というのが結論。

 

以上はあくまで小生の妄想と言ってもいい考えで、全く根拠はない。もしかしたら似たような事を言っている人が他にいるかもしれないが、進化学に関しては不勉強なのでよく分からない。

 

こんな事をつらつらと考えつつ、自分の人生も折り返し地点を過ぎたなぁ(平均寿命くらいまで生きられるとして)などと感慨にふけるのである。


今日の体年齢=28歳


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