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2006年11月15日 (水)

無題

今日、2004年ノーベル科学賞を受賞したAvram Hershko教授(イスラエル工科大学)のセミナーがあった。

「ユビキチン依存性たんぱく質分解機構の発見」が受賞理由です。

まぁ専門的な話の内容はともかくとして、

この人が、細胞内におけるエネルギー(ATP)依存性タンパク質分解のテーマに取り組み始めたのは、1970年。当時は、この機構の重要性に気づいていた人は少なく、テーマを選んだ理由の一つが(っていうか一番大事なのが)


Not many were intersted.


ということ。つまり、今面白いと思われていることは既に人がやっているので、独自性が発揮されにくい。

今は注目している人がいないけど、自分は大事だと思うことをやりなさいとおっしゃってました。


Don't go after "Cell", "Science", "Nature".

とも。

実際この人、この御三家に1つも論文が無いらしい。
でも BBRC や PNAS も立派な一般誌だと思うんですけど。

自分が追いかけてるテーマはメジャーなのかマイナーなのか今イチよく分かりません。

再生が絡むととたんにメジャーになるんですが。

今回科研費の特定領域に応募できるものがなかったのも事実。

それに岡崎の研究機構の先生方が発起人になって来月討論会をやるのですが、その理由が「我々の分野の発表は各学会に散らばっていて、どの学会でも演題数が多くない」のでそれなら自分達で討論会開いちゃおうってもの。

自分としては、人が興味を持っていようが、いまいが、そんなことは関係なく、自分が面白いと思ったことをやる。というスタンスです。

とはいえ、研究費が取れないと研究できないので、申請書書くときには、何か再生医療につながりますとか、研究の重要性・社会貢献を強調したりもしますし、本当にそうなれば良いなとも思いますが。

そんなこんなでちょっと考えさせられた午後のひとときでした。

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コメント

いいかどうかは別にして、研究費を取ってきたり、順調に昇進を望むのであれば、2番手を目指すのが賢いやり方なので、独自性が犠牲になるのは仕方ないことなのかも知れません。でも、それって研究なのかなあ。と、所詮、企業のリサーチエンジニアに過ぎない私が偉そうに言っております(笑)。

投稿: JL | 2006年11月19日 (日) 18時54分

>ともともさん
そうそう、本来の再生の意味はそういう意味です。他にもイモリやゴキブリは足が切断されても切断面からその先が生えるようにして「再生」します。プラナリアやヒトデは真っ二つに切るとそれぞれから「再生」が起こって、2匹のプラナリアやヒトデが出来上がります。
今話題になっている「再生医学」というのは、病気になった(或いは欠損した)細胞や組織を幹細胞またはそれから分化誘導した細胞や組織を移植して機能を取り戻そうというもので、厳密に言えば、移植のソースが他人の「出来上がった」臓器ではなく、その元になる細胞のプールから取り出したものに変わったというものです。例えば、パーキンソン病患者にヒト胚性幹細胞から分化誘導したドーパミン産生神経細胞を移植する、といったものがこれに当たります。ですから、本来の意味での再生ではありません。
プラナリア、ヒトデ、イモリ、ゴキブリなどの「再生」の仕組みが分かれば、本当の意味での再生が出来る人間を作ることも可能になるかもしれませんが(ずーっと遠い将来に)、倫理的に問題ありそうですね。

投稿: iMac | 2006年11月17日 (金) 13時01分

ちょっと聞いていいですか~?再生って言う言葉がポイントになっているようですが、ここでいう再生ってどういう意味合いなんでしょう。とかげの尻尾が生えてくるような、何だか切ったところが再び生えてくるようなイメージが頭にわいてきてしまうのですが・・・。

投稿: ともとも | 2006年11月17日 (金) 08時32分

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