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2006年11月19日 (日)

iMacゲノム広場で大いに語る

この週末、オイラの働く大学ではゲノム広場と称して、「ゲノム」をキーワードに(できる)様々な分野の研究者が一同に会し、一般人向けのセミナーや展示ブースを開くをいう催しを行っております(おぉ、今回も「大学教員」らしいネタだ~)。

金曜に学内メールで案内が来て、どんな人達が話すんなのかな~?ってサイトを覗いてみると、知り合い(先輩)が名前を連ねておるではないか!

ついでに、生の「線虫」とか「メダカ胚」とか見たことなかったので、こいつは一つ行っとかなって。

も一つついでに研究者志望のオタ息子も連れて行こうかと思ったら、



かみさんと大王も漏れなく付いてきました。

まずはセミナーを聴きに行ったのですが、中学生のオタ息子、こういう形式で「聴く」ことに慣れてないのでなんかボーっとしててつまらなそう。
トーク1題聴いただけでセミナー会場から退散。

先輩のブースとこ行って、近況を話し合う(ゆっくり話せたの十数年ぶり)。オタ息子を紹介して置き去りにし、自分はメダカを観に行く。
なんでかっていうと、オイラはゆくゆくは「進化発生学」に方向性をシフトしていきたいと思っている。今やってる「発生学」もマウス、ニワトリ使ってますが、ゼブラフィッシュ(熱帯魚の一種)を使い始めようかと検討しているところ。でも同じ魚類で「メダカ」も結構利点があるので、選択肢の中に入ってます。
泳いでるメダカは勿論見たことあるけど、胚はまだ観たことなかった。
というわけで、メダカ胚のブースへ。

話をしているうちにゼブラを見せて貰おうと思っている知り合いの知り合いであることが判明。いつものことですが、It's a small wworld!ですね。

あと、線虫のブースにも行く。

生きてる線虫がウネウネと動いてました。普通の人が見たらちょっと気持ち悪いかも。
「これ、寄生虫?」って訊いてる人もいましたし。ウンウン分かる、その気持ち。

線虫の胚発生のムービーも見せて頂きました。あと、免疫染色も。
やっぱ、細胞系譜が個体で追えるのは強みですね。でも脊椎動物とはちょっと離れ過ぎかな。
でも普遍原理を追求するなら、ショウジョウバエとか線虫は使えるようになっておきたいところ。少なくとも論文は理解できなきゃ。

ひとしきり、回った後、「ゲノム・カフェ」へ。

一応休憩所なんですが、各テーブルにスタッフ(研究者)がいて、色々な話をしたり、質問に答えてくれる。

一足先に行っていたオイラの家族が座ってる場所を見つけ、同席する。そこにはオイラの家族以外に担当の先生(特任助手)と高校一年生の男の子が一人。

その子も研究者志望らしい。高一にして既にMolecular Biology of the Cellを読もうとしているらしい。スゲェ!(オイラは大学に入ってから読みました)

始めはその子が研究者になるための具体的な道筋(学部卒業以降)を質問していた。

大学院の教育システムに話題が移ったところで、オイラが乱入!
アメリカと日本の大学院教育カリキュラムの違いについて「語る」

そのうちに研究の具体的な内容について触れた話題になって、担当の先生がなんとショウジョウバエ神経発生におけるNotchシグナルの役割を解析していたことが分かり、オイラがその関連遺伝子のノックアウトマウスを作った張本人であることを告げる。

そこで話が脱線し、高校生とオイラの家族を置き去りにして、担当の先生とオイラの間でNotch話で盛り上がる。

大王様が「何話してるか全然分からん!」と機嫌が悪くなり始め、打ち切り。

そこで高校生がノックアウトマウスのことについて訊いてきたので、どうやってノックアウトマウスを作るかについて説明を「オイラ」がし始める。
何せ相手は高校生なので、どの辺から話したらいいかよくわからんかったけど、ある程度の基礎知識はありそうだったので、まず、これが調べたい遺伝子を壊す方法であることを説明した後、genomic libraryのスクリーニング辺りから始める。

「genomic libraryって何ですか?」
といういきなりの質問である。そりゃそうだ。

そういうやり取りをしているうちに担当の先生は自分の持ち時間を超えたらしく
「どうぞ、そのまま続けて下さい」と言い残して去っていきました(御免なさい、S
先生)。

色々、話をしたけれど、大事なことは
「自分が不思議だ、知りたいと思っていることを自分の手で何とか分かるようにしたい」
と思う気持ちが一番だということ。
これは強調しておきました。

しかし、先日文化功労者として表彰をお受けになった某先生が定年退官するときに、今の独法化の流れを見て
「これから大学の研究はダメになるで、君等気の毒やな~」
と言って去っていったことは

勿論、ひ・み・つー!

っつか、大御所なんだからセンセーなんとかしてください。

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コメント

>JLさん
コメントありがとうございます。そうですね。二極化が激しい。でも、これは今に始まったことではなく、昔からそしてどこの国でも、学校教育って結局見かけは公平を装ってはいますが、格差を固定或いは拡大再生産するシステムなんですね(例えば、裕福な家庭に育てば、塾へ行ったり、私立の進学校へ行くことができる。ただし、ある程度の力がある者には上の階級へ移るチャンスが一応ある)。それに拍車がかかって顕在化しているということでしょう。
 内田樹という人が11月16日の記事で面白い観点から、教育について論じています(http://blog.tatsuru.com/)ご参考まで。
 南国漫遊期の件、すみません。ゆるゆると書いていくうちに、色々「事件」が起こるもんで、尻切れトンボになってしまいました。なんとか年内に最終篇を書きます。ってもう冬になってしまいましたが。

投稿: iMac | 2006年11月19日 (日) 23時32分

高校生が、その「Molecular Biology of the Cell」とかいう本を原書で読もうというのですか? 凄すぎる。落ちこぼれだった(今もそんなようなものですが)、私の高校時代とはエライ違いですね。それにしても、ゆとり教育で学力が低下している一方で、こういう高校生もいるというわけですか。二極化が激しいですね。

ところで、話しは全く変わりますが、南国漫遊記の「桂浜編」はどうなったのでしょうか。実はちょっと期待していたのですが…。桂浜に行ったら、「日本の夜明けは近いぜよ~」などと、つい言いたくなったりしませんでしたか?

投稿: JL | 2006年11月19日 (日) 19時08分

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