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2006年9月12日 (火)

憎しみの連鎖

昨日は例の「9.11」で色々報道特集をやっていたようである。思えば98年、まだアメリカにいた頃、ちょうど9月だったと思うが、友人の結婚式に行く途中でNYに立ち寄り、これまた旧友とともにWTCを訪ねたことがある。2階に上がったところ(?)でゲートがあり、そこから先は入場料が必要だった。確か20ドルくらいしたような気がする。たかがビルに上るのに20ドルも払うのは馬鹿馬鹿しい、ぼったくりや、と思って結局入らなかった。

まぁそんなことはどうでもいいのだが、ある局の報道特集で「2001年9月11日というのは世界中の人がこの日自分がどうしていたかを覚えている歴史上初めての日だ」(詳細違ってるかも)なんてことをバカの一つ覚えのように繰り返していたが、この人、きちんと調べてものを言っているのだろうか?

8月9日付けのワシントンポストでは、世論調査で回答したアメリカ国民の30%が「9.11」が何年前の9月11日か分からなかったという記事が載っているそうである(そうであるというのは自分で読んだ訳ではないから)。

「世界中の人が」っていうのは世界中の一人一人全ての人がってことだよね。小生もその日どんな一日を過ごしたかなんて覚えちゃいないよ。悪いけど。2機目がビルに突入するところを生中継で見ていたことだけは覚えている。

その特集ではビルの中にいた人が避難する様子や消防士達の活動をドキュメンタリー風に流していたんだけど、途中でCIAが飛行機をビルに突入させるテロの実行を決断したという情報を得て、ブッシュに報告したにも拘わらず、それに対する準備を行わなかったこととか、アフガン、イラク戦争後却ってテロが増加していることを織り交ぜていたけれど、結局どういうメッセージを視聴者に送りたいのか、もう一つピンとこなかった。

結局のところ、「テロ撲滅」と称して武力行使してもただの報復合戦に陥ることは明らかで、勿論テロの起こった背景はずーっと昔に遡って、突然始まったわけでもないし、あれを「テロ」と呼ぶなら、アフガンやイラクやパレスチナの人達にとってアメリカやイスラエルのやっていることは「テロ」とは言わないのかということにもなるわけで。

「人は許すことによってしか心の平安を得ることが出来ない」と言ったのは誰だったか忘れてしまったけど、「非武装中立」が非現実的だというなら、武力は戦争の抑止力になっているか、という問いにもきちんと答えて欲しいものである。

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コメント

>ともともさん
本当、みんながささやかな幸せを感じながら暮らしていける世界になってほしいですね。そのためには、皆がちょっとずつ我慢しなければならないこともあると思うけど。

投稿: iMac | 2006年9月16日 (土) 15時03分

>ともともさん
本当、みんながささやかな幸せを感じながら暮らしていける世界になってほしいですね。そのためには、皆がちょっとずつ我慢しなければならないこともあると思うけど。

投稿: iMac | 2006年9月16日 (土) 14時46分

そう、あの日何をしていたかなんかは覚えてない。あの日から後、何を考え、何をしていったかははっきり覚えている。布団に入って寝ている間にアメリカから報復の核ミサイルがどこかに飛んで行って第3次世界大戦が始まるか、その間もなく核の応酬で地球ごとなくなるかもと思って横で寝ている子どもたちを見ながら恐怖感を味わった。アフガニスタン攻撃が通告されて始まろうとする前、平和を願う請願書を仲間とできるかぎりの近隣自治体議会に提出して採択されるよう動いた。平和を願うキャンドルをともして駅前に立ち、同じように祈ってくれる人たちに呼びかけた。立ち止まる人はたくさんいたし、どの人もやさしかった。止めたかったけど始まってしまった戦争はイラク攻撃にも繋がりあれから5年たった今でもまだ終ってない。世界の情勢も変わってしまった、日本も。私、別に運動家ではないよ。子どもや家族とずっと平和に仲良く暮らしたいと思うのはどの人もみんないっしょでしょ?どの国の人も子どもや夫がいて毎日ご飯食べて安心して寝られて笑顔で話せる友だちが少しいれば幸せでしょ。世界中の多くの人が、愛する家族と暮らすささやかな幸せも奪われていることが辛いです。

投稿: ともとも | 2006年9月14日 (木) 09時26分

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